ヨガラグとヨガマットはどう違う?効果的な使い方と選び方

ヨガの練習中、汗で手足が滑ってポーズが崩れたり、集中力が途切れたりした経験はないでしょうか。

ホットヨガや運動量の多いクラスでは、マットの表面が湿ることでグリップ力が低下しやすくなります。

そこで注目されているのが、ヨガマットの上に敷いて使用する、ヨガラグです。

ヨガラグは汗拭き用の布ではなく、練習の質を向上させるアイテムです。

この記事では、ヨガラグの失敗しない選び方や滑り止めの効果、そして長持ちさせるためのお手入れ方法までを詳しく解説します。

岡村真奈美

Director & Supervisor

岡村 真奈美
全米ヨガアライアンス RYT200 / FTPマットピラティスインストラクター

ヨガラグとは?役割とヨガマットとの併用で得られる効果

ヨガマットとヨガラグの違いは、少し分かりにくいかもしれませんが、それぞれの役割を持っています。

最初にヨガラグの役割やヨガマットとの併用で得られる効果を確認しましょう。

ヨガラグの役割

ヨガラグとは、吸水性に優れたマイクロファイバーなどの素材で作られた、ヨガ専用の敷き物のことです。

ヨガマットとほぼ同じサイズで、マットの上に重ねて敷くことで滑りにくくなり、ポーズの安定感向上をサポートしてくれます。

例えば、ダウンドッグのように手足で力強く地面を押すポーズの場合、手のひらに汗をかくとマットの上で滑ることがありますが、ヨガラグが水分を吸収してくれるので、グリップ力が維持されます。

またラグにも適度なクッション性があるため、肌への摩擦を軽減する役割もあります。

ヨガマットと併用することで得られる効果

ヨガマットとの併用で得られる効果は、グリップ力の向上とマットの保護の2つです。

ヨガマットは乾いた状態でのグリップに優れていますが、汗で濡れると滑りやすくなります。

ここに吸水性の高いヨガラグを重ねることで、安定したグリップを確保できるのです。

そしてもう一つ、ヨガマットを長持ちさせる点でも、ラグの併用は効果的です。

マットに汗や皮脂が染み込みにくくなるため、マットの劣化や色あせを防いでくれます。

高価なヨガマットやお気に入りのマットを愛用している方は、マットを衛生的に、かつ長期間使用するためのアイテムとして活用されています。

自分に合ったヨガマットを見つける方法については「おすすめのヨガマットはどれ?自分にあった素材を見つけるコツ」で解説していますのでご覧ください。

バスタオルで代用は危険?専用ラグとの違い

ヨガラグの代わりにバスタオルを敷けば十分だと考える方もいます。

しかしバスタオルは、水分を拭き取るもので、激しい動きや体重移動に耐えられないため、マットの上でタオルがずれて転倒する危険があります。

一方、専用のヨガラグは裏面に、PVCやシリコンによる滑り止め・グリップ加工が施されているものや、マットにフィットする独自の編み方が採用されているため、ポーズ中に動く心配がほとんどありません。

バスタオルとヨガラグの違いを以下の表にまとめました。

比較項目 ヨガラグ バスタオル
滑り止め性能 裏面のPVC・シリコン加工により、
激しい動きでもマットに密着
グリップがないため、
体重移動の際にズレやすく危険
使用時の快適性 水分を含むとグリップ力が増す素材で、
集中力が途切れない
濡れると表面が滑りやすくなり、
集中力が途切れる原因になる
お手入れ 軽量かつ速乾性に優れ、劣化しにくい 脱水後も重く、
乾きが遅いため雑菌やニオイが発生しやすい

滑り止めの効果を引き出すヨガラグの使い方

ヨガラグには、独自の素材特性を活かした使い方や、特定のシーンで発揮されるメリットがあります。

ここでは、練習の質を上げるための使い方を深掘りします。

グリップ力向上で安定感を高める

ヨガで重要なのはポーズの完成度ではなく、呼吸に集中することです。

でも手が滑ると、無意識に指先や手首に力が入り、呼吸が浅くなりやすいでしょう。

特にダウンドッグやプランク、戦士のポーズなど、手足で床を押すポーズは要注意です。

そこでヨガラグの出番です。多くのヨガラグに使用されているマイクロファイバー素材は、表面に細かい起毛があり、水分を含むことで繊維が膨らみ、摩擦係数が高まる性質を持っています。

つまり、汗をかけばかくほど、手足がラグに吸い付くような感覚を得られるのです。

これにより、無駄な力が抜けて安定感が増し、本来使うべき筋肉に意識を向けられるので、呼吸に集中できるようになります。

ホットヨガやピラティスでの活用法

ホットヨガでは大量の汗でマットが滑りやすくなるため、吸水性と速乾性の高いマイクロファイバー系のラグが活躍します。

滑り止め付きなら、汗で重くなってもズレにくく、ポーズの移行もスムーズにできます。

またピラティスは、仰向けで頭や背中をマットにつける動作が多いため、マットとラグを併用することで、快適性が向上します。

さらにスタジオのレンタルマットを利用する際も、自分専用のラグがあるので、衛生面のストレスを減らせます。

霧吹きで濡らす?グリップ性能を引き出すコツ

ヨガラグを使っていても、練習の序盤では滑りやすいことがあります。これはラグが乾燥しているからです。

そのため、霧吹きであらかじめラグを湿らせることで、グリップしやすくなります。

練習を始める前に、手足の付く位置を中心に軽く水を吹きかけると、ラグの繊維が立ち上がり、グリップが生まれるのです。

これは冬場の乾燥した時期や、汗をあまりかかないヨガのクラスで効果を発揮します。

さらに、裏面もしっとり濡らすことでマットとの密着度が高まり、ラグ自体のヨレを防ぐ効果も期待できます。

素材とサイズでヨガラグを選ぶ

ヨガラグを選ぶ際、デザインの好みだけで決めてしまうと「期待したほど滑り止めが効かない」「サイズが合わず足に引っかかる」などの原因になります。

そうならないために、素材の特性とサイズ選びの基本を知ることが重要です。ここでは、市場で主流となっている素材の比較やサイズの目安について詳しく見ていきましょう。

素材別の特徴とメリット

ヨガラグは使っている素材によって、特徴やメリットが変わります。以下の表に、代表的な素材をまとめました。

素材(加工)タイプ 主な特徴とメリット
マイクロファイバー 吸水性と速乾性が抜群。濡れるとグリップ力が増すため、ホットヨガにも適している。
マイクロファイバー(ワッフル加工) 表面の凹凸が汗を素早く逃がし、サラリとした肌触りが持続する。
マイクロファイバー(スエード仕上) しっとりとした高級感のある肌触り。耐久性が高く、プリントデザインが映えやすい。
コットン 天然素材ならではの優しい肌触り。静電気が起きにくく、肌が敏感な方でも安心。
滑り止め付(裏面加工) 裏面にシリコン等の加工があり、マットとのズレを抑えてくれる。

各素材のなかでも、普及しているのはマイクロファイバーですが、最近は環境に配慮した天然素材や吸水性を高めた素材も登場しています。

初心者には、軽量で手入れが楽なマイクロファイバーがおすすめですが、常温ヨガで汗をあまりかかない場合は、最初からある程度のグリップがあるスエード仕上や、コットン混紡も使いやすいでしょう。

サイズや厚みのバランス

素材が決まった後は、サイズを決める番です。

ヨガラグはヨガマットの上に敷いて使うものなので、この2つのサイズが合っていないと、練習中にラグがズレたり、四隅がめくれて足に引っかかり危険です。

一般的なサイズは170cm×60cm程度ですが、メーカーによって数センチ単位の差があるため、サイズの確認を忘れないでください。

サイズの理想は、マットより数センチ短いものです。

ラグがマットからはみ出ると、床とラグが直接接地するので、グリップが効きにくくなります。逆に小さすぎると、手足をつく位置にラグが届かず、マットの滑りを防げないことがあります。

さらに、ラグの厚みも大切です。

薄手のラグは地面の感覚を掴みやすく、マットのクッション性を活かせるメリットがありますが、膝をつくポーズで痛みを感じやすい方は、少し厚みのあるタイプを選ぶとよいでしょう。

機能性とデザインを両立させるヨガラグの選び方

ヨガラグには、マットとの密着性を高めるための工夫が施されています。

ここでは機能性のチェックポイントとデザインの選び方について、掘り下げていきます。

シリコン加工など裏面の滑り止め効果

ヨガラグで主流となっている滑り止め加工は、ドット状に配置されたシリコンやPVC(ポリ塩化ビニル)の突起です。

ドット状の粒がマットの表面に食い込むことで、ストッパーの役割を果たします。

特にホットヨガのように、ラグが水分を含んで重くなる場面では、シリコン加工の密度や質が安定感に関わってきます。

また最近ではドット加工を施さず、裏面全体に特殊な樹脂をコーティングしたタイプや、繊維の編み方を変えることで摩擦力を高めたタイプも増えています。

コーティングタイプは薄くたためるので、携帯性を重視する方にも好まれます。

モチベーションが上がるデザイン

ヨガラグは機能性が重要ですが、モチベーションを上げながら、継続的にヨガを行うにはデザインも大切です。

以前は単色が主流でしたが、現在は水彩画のようなグラデーションやまんだら模様、ボタニカル柄など、デザインにこだわったラグが多く登場しています。

デザイン選びのコツは、自分がそのラグの上で目を開けたとき、どんな気持ちになりたいか、気分が上がるかを想像することです。

参考までに、集中力を高めたいなら深いブルーやパープル系の落ち着いたトーンを、元気をもらいたいなら明るいイエローやピンクのエネルギッシュな柄を選ぶのが良いでしょう。

反対に、くすみカラーやワントーンのミニマルデザインは、ウェアの色を選ばず使えます。

長く清潔に愛用する!ヨガラグのお手入れと寿命の目安

ヨガラグは直接肌に触れ、汗を吸い込むので、日々のお手入れが衛生状態や寿命に表れます。ここでは、ラグを長く使い続けるためのお手入れ方法をご紹介します。

洗濯機での丸洗いと劣化を防ぐ洗剤の選び方

多くのヨガラグは洗濯機で丸洗いできますが、生地の繊維や裏面の滑り止め加工を保護するために、洗濯ネットに入れ、手洗いモードや弱水流の設定で洗うのが理想的です。

他の衣類と一緒に洗うと、ファスナーなどの突起物に引っかかって繊維が傷んだり、綿ぼこりがラグの表面に付着してグリップ力を低下させる原因になるため、単独で洗うようにしましょう。

また、使用する洗剤も重要です。

合成界面活性剤が強すぎるものや蛍光剤入りの洗剤は、マイクロファイバーの構造を壊す可能性があるので注意してください。

おすすめは、中性洗剤を規定量よりも少なめに使用することです。

これにより、繊維の隙間に洗剤成分が残るのを防ぎながら、吸水性能も保てます。

吸水性を落とさない乾燥と保管のコツ

乾燥させる際は、直射日光を避け、風通しの良い場所で陰干しをします。

直射日光や強い紫外線は、ラグ裏面のシリコンや樹脂を硬化させ、剥がれる原因となるからです。

また家庭用の乾燥機は高温になるものが多く、生地を傷めたり縮ませたりする可能性もあるので、使用は控えてください。

保管する際は、しっかり乾燥していることを確認し、ロール状に丸めるか、ゆったりと畳んで通気性の良い場所に収めましょう。

買い替えを検討するタイミング

ラグを買い替えるタイミングは、水分を含ませても滑りやすくなったときです。

マイクロファイバーの起毛が摩耗して平らになったり、裏面の滑り止めが摩耗してマットとの密着力が弱まったりすると、安全に使用できなくなります。

週に2〜3回の使用頻度であれば、1〜2年程度が買い替えの目安とされています。

また生地が薄くなったり、端がほつれたりしているなら、素材の弾力性や吸水力が寿命を迎えている証拠です。

自分に合ったヨガラグで練習の質を高めよう

この記事では、ヨガラグの滑り止め効果や自分にぴったりの一枚を選ぶ方法、そして長持ちさせるためのお手入れ方法を解説しました。最後にポイントをおさらいしましょう。

  • ヨガマットとの違いを理解する:ヨガラグは滑り止めと衛生面をサポートするアイテム。
  • 霧吹きを活用する:練習開始直後の乾燥による滑りを防ぐためのコツ。
  • 素材とサイズにこだわる:自分の汗の量とマットの寸法に合わせる。
  • 裏面の加工を確認する:ズレを最小限に抑える滑り止めの素材は大切。
  • 柔軟剤の使用は避ける:本来の吸水性とグリップ力を守る。

ヨガラグは、あなたの練習をより安全に、そしてより深く導いてくれる心強いパートナーです。

自分にぴったりの一枚を見つけ、心ゆくまでヨガの時間を楽しんでください。

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ヨガアイテムについてのお悩みやご相談がありましたら、お気軽にお問い合わせください。

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岡村真奈美
岡村真奈美
監修

全米ヨガアライアンス RYT200 / FTPマットピラティスインストラクター
FRPファンクショナルローラーピラティス / ブリスベイビーマタニティーヨガインストラクター

「年齢を理由に諦めない、いつまでも自分の脚で歩ける体づくり」

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