ヨガブロックの選び方!効果的に使う方法と素材別の特徴を解説
ヨガの練習中に
- 手が床まで届かず無理をしてしまう
- バランスが崩れてポーズが安定しない
- 肩や腰に負担が出やすい
と感じたことはありませんか。
そんな時に頼りになるのが、ヨガブロックです。
ヨガブロックは補助道具の役割だけでなく、体の可動域を広げ、ポーズの精度を高めてくれるアイテムです。
アイアンガーヨガの普及とともに広まったヨガブロックは、スタジオだけでなく、自宅でのセルフケアにも欠かせないアイテムとなりました。
この記事では、ヨガブロックを使うメリットや、コルク・EVAといった素材別の選び方、さらには体の痛みを和らげる使い方まで詳しく解説します。

Director & Supervisor
全米ヨガアライアンス RYT200 / FTPマットピラティスインストラクター
ヨガブロックの役割と効果を理解する

ヨガブロックの役割は、手の届かないポーズをサポートすることや、安定感を高めることです。
ここでは、ヨガブロックが練習にどんな変化をもたらすのか、役割と効果を解説します。
体をサポートする役割と使うメリット
ヨガブロックの基本的な役割は、床の高さを上げることです。
例えば、立位の前屈ポーズで手が床に届かない場合、無理に手を伸ばそうとすると背中が丸まり、本来伸ばしたい太ももの裏側などが十分に伸びなくなります。
しかし、ブロックの上に手を置くことで、背筋を伸ばしたまま安定してポーズを取ることができるため、ヨガブロックを使うメリットは、体への過度な負担を防ぐこと、といえます。
無理なポーズは怪我の原因になりますが、ブロックがあることで、深い呼吸と共にリラックスした状態で心地よく伸ばせます。
初心者と経験者で異なるブロックの活用法
ヨガブロックを使う目的は、習熟度によって変化します。
初心者の場合、柔軟性の不足を補うためのサポートが主な目的です。
手が届かない部分をブロックで補い、ポーズを安定させることで、ヨガへの苦手意識をなくし、正しい形を覚える助けになります。
一方で経験者や上級者の場合、ポーズをより深めるための負荷として使う目的があります。
例えば、足の間にブロックを挟むことで内転筋の意識を高めたり、通常よりも高い位置に足を置いてストレッチを深めたりする使い方が可能です。
また、バランスポーズの際に指先をブロックに添えることで、体幹のコントロールを学ぶ練習にもなります。
ポーズの安定性と柔軟性を高める
ヨガブロックを使うことでポーズの安定性が高まるのは、接地面積を増やし、重心を適切な位置に保ちやすくするからです。
グラつきがなくなることで、脳が安全だと判断し、それまで防御反応で硬くなっていた筋肉が緩みやすくなります。
例えば、三角のポーズで床に手を置くと体が崩れる人でも、ブロックに手を置けば胸を開いたままキープしやすくなります。
さらにヨガブロックは、柔軟性も高めてくれます。
筋肉は強く引っ張られすぎると反射的に収縮しますが、ブロックで高さを調整して痛すぎない範囲でキープし続けると、正しい位置で呼吸を続けられるため、筋肉が徐々に伸張していきます。
失敗しないヨガブロックの選び方と素材

ヨガブロックは、一度購入すると長く使えるアイテムです。そのため、自分の練習スタイルや目的に合った素材とサイズを選ぶ事が重要です。
ここでは購入前に押さえるべき基準を、適切なサイズや素材の選び方、そして硬さによる使い心地の違いといった順に解説します。
自分に合うサイズと厚さを決める
国内でのヨガブロックの標準的なサイズは「23cm×15cm×7.5cm」、厚めのサイズは「23×15×10cm」です。
厚みがしっかりしているほど安定感が増し、手が届かない距離を補えるので、体が硬い方や前屈で手が届きにくい方、股関節が詰まりやすい方は厚めが使いやすいでしょう。
一方で、手が小さい方や持ち運びを優先したい方、ブロックを挟む・支点にする使い方が多い場合は、標準が万能です。
また、置き方によって、低・中・高の3段階に高さを調整することもできます。
ブロックを一番高い状態にしてグラつきを感じる場合は、少し厚みのあるタイプを選ぶと安心です。
素材別の特徴を比較:コルク・EVA・木製
ブロックの素材は、使い心地と安定感を大きく左右しますので、以下の表を参考に素材を選んでください。
| 素材 | メリット | デメリット | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| EVA(樹脂) | 軽量でクッション性に優れ、 価格が手頃で持ち運びやすい |
軽量(100~150g)のものは沈みやすく、安定感に欠けます。200g以上がおすすめです。 | 初心者・自宅での練習・ ストレッチ中心の方 |
| コルク | 滑りにくく適度な重さがあり、 グリップ力と安定感が抜群 |
価格がやや高めで、 硬さが体に当たると痛い場合も |
安定性を重視する方・ 汗をかきやすい方 |
| 木製 | 非常に硬く安定しており、 一生モノとしての耐久性がある |
重いため持ち運びに向かず、 体への当たりが最も強い |
上級者・ スタジオ据え置き |
EVAは、軽量でクッション性に優れており、持ち運びに最適です。またカラーバリエーションが豊富で安価なため、初心者におすすめです。
コルクは、適度な重さと硬さがあり、滑りにくいのが特徴です。汗をかいてもグリップ力が落ちにくく、安定感を重視する立ちポーズに最適です。
木製は、他の素材よりも安定感と耐久性があります。一生モノとして使えますが、重くて硬いため、持ち運びには不向きです。
1個か2個か?必要個数と硬さ・重さの選び方
ヨガブロックは1個でも使えますが、2個1セットで揃えることをおすすめします。
両手を床につくポーズや、左右のバランスを整える際、2個あると使いやすさが上がるからです。
ブロックの硬さは、体重をかけたときに沈みすぎないかを基準にできます。
そのため、安定感を求めるなら自重があるコルク、体への当たりを気にするならEVAがよいでしょう。
代用品とヨガブロックの違い
本や雑誌を積み上げればヨガブロックの代わりになる、と考える方もいますが、安全面の理由から避けてください。
ヨガブロックは、強い荷重がかかっても形が崩れず、四隅が面取りされているため、手が滑ったり角が当たっても怪我をしにくい設計になっています。
しかし本や雑誌は滑りやすく、ポーズの最中に崩れて転倒する可能性があります。また、体重を支えるための強度が不足しているため、手首を痛める原因にもなります。
ヨガブロックの効果的な使い方とおすすめポーズ

ヨガブロックを使うことで、床を自分の体に引き寄せられるので、正しい姿勢を維持しやすくなります。
無理に手を床につけようとしてフォームを崩すのではなく、ブロックを使って効果的に柔軟性と安定性を高めましょう。
正しいフォームを維持してポーズを深める
ヨガブロックを使う際に意識することは、ブロックに対して垂直に荷重をかけることです。
斜めに手をつくとブロックがずれたり倒れたりして、手首を痛める危険があります。
また、ブロックは低・中・高の3段階で高さの調整ができますが、左右のバランスを整える際は、必ず同じ高さ・同じ位置に配置するようにしてください。

例えば、三角のポーズ(トリコナーサナ)では、無理に床を触ろうとすると胸が下を向き、背中が丸まりがちです。
この時、足の外側にブロックを置き、そこに手を添えることで、体側を長く伸ばしたまま胸を真横に開くゆとりが生まれます。
ブロックで床の高さを調節すると、柔軟性に自信がない方でも骨格を正しい位置に保ち、わき腹や股関節などを伸ばせるようになります。
ヨガブロックを活用したポーズ

姿勢改善や柔軟性アップを狙う際、ブロックで正しい位置をホールドしながら行うと効果的です。代表的なポーズと使い方のポイントをまとめます。
- 前屈:ブロックを足元に置き、手を乗せることで、背中を丸めずに股関節から深く折る感覚を養えます。これにより、ハムストリングスを効果的に伸ばせます。
- 半月のポーズ:軸足の少し前にブロックを置き、その真上に肩がくるように手をつきます。土台が安定することで、浮かせた足や胸を大きく開く動作に集中でき、体幹トレーニングとしての質も高まります。
- 橋のポーズ:仰向けで骨盤の下にブロックを置くことで、腰を反らせすぎることなく胸の開きを促せます。脚の力みを抜き、脱力して深い呼吸を行うことで、リラックス効果を引き出せます。
- 開脚前屈:前方に置いたブロックに前腕や額を預けます。体をブロックに委ねることで、首や肩の無駄な力みが抜け、股関節周りの柔軟性向上をサポートします。
バレエやフィットネスへの応用
ヨガブロックは、バレエやフィットネスでの正しいフォーム作りと、無理のない範囲で可動域を広げるのに役立ちます。
例えば、バレエの基本であるアン・ドゥオールを正しく行うには、内ももにある内転筋を意識することが大切です。
膝の間にブロックを挟み、そのままプリエ(膝を曲げる動作)やルルベ(かかとを上げる動作)を行うことで、内転筋から体幹への連動を感じられ、軸のブレない安定した立ち姿を習得できます。
また、フィットネスでは、膝の間にブロックを挟むことで骨盤の横ブレを防ぎ、大臀筋と内転筋へ均等に負荷をかけられます。
さらに、手の下にブロックを置くことで、通常よりも深く胸を落とすスペースが生まれ、大胸筋の可動域を広げたトレーニングもできます。
セルフケアとリラックスを深めるブロック活用法

ヨガブロックは日々の疲れを癒やす、セルフマッサージのアイテムとしても活躍します。ここではセルフケアとリラックスをするためのブロックの活用法を解説します。
リラックス効果を高めるリストラティブな使い方
多くの人は、デスクワークやスマホ操作によって胸周りの筋肉が縮まり、呼吸が浅くなりがちです。
ヨガブロックは、こうした身体のこわばりを解き、深い休息をもたらす、リストラティブヨガのアイテムとしても使えます。
リラックス目的で使用する際は、体をブロックに完全に預け、どこにも力を入れなくて良い状態を作ることが基本です。
これにより、脳のエネルギーを浪費する雑念(DMNの活動)が抑えられ、短時間で深いリフレッシュ感が得られます。
特におすすめの2つのポーズをご紹介します。
- 胸開き(サポート付きの魚のポーズ):肩甲骨の間にブロックを置き、その上に仰向けになります。重力を利用して胸郭を優しく押し上げることで、酸素が行き渡るようになります。このとき、ブロックを一番低い高さに設定し、頭の下にもう一つのブロックやクッションを置くことで、首への負担を最小限に抑えるのがポイントです。
- サポートブリッジ(支えのある橋のポーズ):仰向けで膝を立て、お尻を少し持ち上げて骨盤の下にブロックを置きます。腰ではなく骨盤を支えることで、反り腰を防ぎながらお腹周りをリラックスさせ、深い呼吸を促せます。
どちらも1〜3分ほどキープし、呼吸が深まる感覚を優先してください。
肩こりや腰の痛みを緩和するマッサージ
ブロックの硬さと角を利用すれば、整体に通うような感覚を再現できます。
肩こりや巻き肩が気になる方は、横向きに寝て、脇の少し後ろ側(肩甲骨の外縁)にブロックの角や面を当ててください。脇の真ん中は神経が通っているため避け、筋肉の厚みがある部分にします。
そのまま体を前後に小さく揺らすと、肩甲骨の動きを妨げる広背筋などがほぐれ、腕や肩の動きがスムーズになります。
腰痛に悩む方は、仰向けになり、骨盤に横向きのブロックを置くと効果的です。
これにより、縮まっていた腸腰筋が自然に伸び、腰への緊張が緩和されます。ただし、腰に直接当てるのではなく、仙骨に当てるようにしてください。
長期的にセルフケアを習慣化するコツ
セルフケアは、回数を少なくして長時間するより、短時間でも継続するほうが効果的なので、目的を1つに絞ることで習慣化しやすくなります。
例えば、寝る前はサポートブリッジ、仕事の合間は胸開きなど、特定のポーズを決めて生活動線に組み込むと習慣がしやすいでしょう。
また同じポーズでも、高さを変えると刺激が変わるため、体調によって変える事も大切です。
長く使うためのお手入れ方法と注意点

ヨガブロックを清潔・安全に使い続けるためには、素材に合わせた適切な手入れが必要です。ここでは、素材別のお手入れ法や注意点を解説します。
素材別のお手入れ法と劣化を防ぐ保管法
ヨガブロックは直接肌に触れ、汗を吸いやすいアイテムなので、衛生管理が重要です。以下に素材別のお手入れ方法をまとめました。
| 素材 | 特徴と基本のお手入れ | 注意点 |
|---|---|---|
| EVA素材 | 水に強く汚れが浸透しにくい。除菌スプレーを吹きかけた布で、 表面を拭き取ります。 |
丸洗い後は内部に水が残らないよう、 陰干しで完全に乾かす必要があります。 |
| コルク素材 | 天然の抗菌作用あり。使用後は乾いた布で汗を拭き取り、 風通しの良い日陰で保管します。 |
水分を吸収しやすいため、丸洗いは厳禁です。 |
| 木製 | 乾燥時は少量の天然オイルで手入れをすると、 艶が戻りひび割れを防げます。 |
直射日光や丸洗い、オイルの過剰塗布は厳禁です。 塗布後20分ほど経ったら、 余分なオイルは軽く拭き取ってください。 |
転倒や怪我を防ぐために避けたい使い方
ヨガブロックでも、誤った使い方は怪我の元になります。
例えば、ブロックを一番高い状態で使い、そこに体重をかける時です。設置面積が狭いため、少しでも斜めに荷重がかかるとブロックが倒れ、手首や足首を捻挫する恐れがあります。
バランスに不安がある場合は、無理に高い位置で使わず、一段低くして安定性を優先してください。
また、2つのブロックを積み重ねて使う時も、接地面が滑りやすいため注意が必要です。ポイントは、常に真上から力がかかっているかを確認しながら使用することです。
買い替え時期の目安
ヨガブロックにも寿命があります。
EVAの場合、表面が剥がれ落ちてきたり、指で押した時の反発力がなくなって、へたりを感じたら買い替え時です。
コルクは角が崩れて欠けが目立ち始めたら、安全面を考慮して新調するのが良いでしょう。
また、上達に伴い、ヨガブロックに求める役割が変わることもあります。
最初は軽さ重視でEVAを選んだものの、安定してポーズを深めたいから重みのあるコルクに買い替える、といった選択は、練習の質を上げる前向きなステップです。
自分に合ったヨガブロックで練習の質を高めよう
この記事では、ヨガブロックを使うメリットや素材別の選び方、身体の痛みを和らげる効果的な使い方を解説しました。最後にポイントを振り返りましょう。
- ヨガブロックのメリット:床の高さを補い、正しい姿勢を保つことで怪我を防いでポーズの質を高めます。初心者だけでなく経験者にとっても、可動域を深めるための重要なアイテムです。
- 素材と個数で選ぶ:持ち運びならEVA、安定感ならコルクがおすすめです。左右のバランスを整えるために、2個1セットで揃えることをおすすめします。
- 多目的な活用でセルフケアをする:ポーズの補助だけでなく、リラックス効果を高めるリストラティブヨガや、肩こり・腰痛の緩和を目的としたセルフマッサージにも活用できます。
- 定期的なお手入れ:代用品での練習は避け、専用ブロックを使って定期的にお手入れしましょう。劣化を感じたら、安全のために新調を検討してください。
ヨガブロックは、柔軟性や筋力に自信がない人ほど効果を実感しやすいアイテムです。
高さを足して安全にフォームを作り、安定性を高め、呼吸を深めることで、ヨガの効果を実感しやすくなります。
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監修
全米ヨガアライアンス RYT200 / FTPマットピラティスインストラクター
FRPファンクショナルローラーピラティス / ブリスベイビーマタニティーヨガインストラクター
「年齢を理由に諦めない、いつまでも自分の脚で歩ける体づくり」

