ヨガとピラティスの違いは?目的別の選び方と効果を徹底比較

ヨガとピラティスってどう違うの?」という疑問を持っておられる方は、意外にもおられます。

ヨガとピラティスは、どちらもマットの上で行いますが、目的や体へのアプローチには大きな違いがあります。

その違いを知るには、それぞれの歴史・呼吸法・得られる効果などを比べることが大切です。

この記事では、両者の違いを徹底比較し、ヨガとピラティスのどちらが自分に合っているかを知っていただくための情報を解説します。

岡村真奈美

Director & Supervisor

岡村 真奈美
全米ヨガアライアンス RYT200 / FTPマットピラティスインストラクター

ヨガとピラティスの共通点と違いを比較

ヨガとピラティスは、似たようなポーズをとるため混同されやすいですが、どちらも姿勢改善や体幹の安定に役立ちます。

ヨガは心身の調和・呼吸・瞑想を軸に、柔軟性・リラックス・内面の安定を重視しています。

ピラティスは身体機能の改善や体幹強化を軸に、骨格を整えて動きの質を高めることを重視しています。

ヨガの歴史と心身に期待できる効果

ヨガの起源は今から約4500年前の古代インドにまで遡ります。

もともとは宗教的な修行や瞑想の一環として誕生し、心と体を統合して悟りを開くことが目的でした。

現代におけるヨガもその精神を引き継いでおり、ポーズをとることで体を整えるだけでなく、深い呼吸を通じて自分自身と向き合う時間を大切にする目的があります。

ヨガを実践することで、柔軟性が高まるほか、日常のストレスから解放されて心が穏やかになるなど、精神面でのポジティブな変化を実感できるのが大きな特徴です。

  • 期待できる主な効果:柔軟性の向上、肩こり・むくみの軽減、ストレス緩和、睡眠の質向上
  • 向いている人:気持ちを落ち着けたい、呼吸を深めたい、体をゆるめたい

ピラティスの歴史と心身に期待できる効果

ピラティスは、20世紀初頭にドイツ人のジョセフ・ピラティス氏が、負傷兵のリハビリをするために考案したトレーニングメソッドです。

ヨガが精神性を重視するのに対し、ピラティスは解剖学に基づいた身体の機能改善に重点を置いています。

特徴は、背骨・骨盤・肩甲骨などの位置関係を整えながら、インナーマッスルを使って正しく動くことを学ぶ点です。

見た目以上に体幹を使うため、姿勢改善やボディライン作りに直結しやすく、デスクワークで崩れた姿勢のリセットとも相性が良いです。

また、怪我の予防や姿勢の矯正など、筋力が弱い方でも安全に体を整えることができます。

  • 期待できる主な効果:体幹強化、姿勢改善、骨盤の安定、動作のクセの改善、ボディメイク
  • 向いている人:猫背や反り腰が気になる、体を引き締めたい

マットとマシンを使う違い

ヨガは基本的にマットが一枚あればどこでもでき、自分の体重を負荷として使います。

ブロック・ベルト・ボルスターなどの補助道具を使うことはありますが、ポーズを安全に行うためのサポートが中心です。

一方、ピラティスはマット上で行うマットピラティスのほかに、専用の大型器具を使用するマシンピラティスもあります。

マシンを使うことで、特定の筋肉をより正確に動かしたり、負荷を強めることができます。

よって、手軽さを重視するならヨガかマットピラティス姿勢矯正をメインにするならマシンピラティスを選んでください。

スタジオを選ぶ際は、床の上でのレッスンを重視するのか、専用の器具を使って集中的に体を鍛えたいのかなど、自分の好みに合わせて決めることができます。

ヨガとピラティスの呼吸法とアプローチを比較

ヨガは「心」を整えるために呼吸を深め、ピラティスは「骨格」を整えるために体をコントロールします。

自分に最適な方を選ぶために、呼吸法や動きの性質、難易度といった4つの決定的な違いをチェックしていきましょう。

腹式呼吸と胸式呼吸の方法やメリット

ヨガの呼吸は、鼻から吸って鼻から吐く腹式呼吸が一般的です。

息を吸う時にお腹を膨らませ、吐く時に凹ませることで、副交感神経を刺激して心身をリラックス状態へ導くことをサポートします。

一方のピラティスは、鼻から吸って口から吐く胸式呼吸が一般的です。

お腹を軽く引き締めたまま、肋骨を左右に広げるように呼吸することで、体幹を安定させながら筋肉を活性化させます。

胸式呼吸は交感神経を刺激し、頭をスッキリさせて集中力を高めます。

心のリラックスと体のコントロールで心身へアプローチ

ヨガは、力を抜く・呼吸に戻る・意識を置く、といった心の状態を整えるアプローチが中心です。

筋力を使うポーズもありますが、頑張りすぎず、力みすぎないことが上達につながります。

一方ピラティスは、体を正確に動かすことを目指します。

骨盤をニュートラルに、肋骨を締めて、肩を下げてなど、体を細かくコントロールするのが一例です。

そのため、精神を統一してリラックスしたい時はヨガ、自分の体の癖を把握して正しく操る力を身につけたい時はピラティスというように、心身へのアプローチが真逆となります。

動的・静的ストレッチとトレーニングの動き

ヨガの動きは、一つのポーズを完成させた後に一定時間静止して呼吸を深める、ストレッチのような要素が強いです。

ポーズを一定時間キープすることで、柔軟性や安定させる力も必要になるため、全身運動をしている感覚になるでしょう。

一方のピラティスは、止まることなく流れるように正確な動作を繰り返す、トレーニングに近い要素を持っています。

中でも、腹部・骨盤周り・背骨を支える筋肉を狙って鍛えます。

動きは小さくても、インナーマッスルに刺激が入り、終わった後に効いた感が出やすいのが特徴です。

柔軟性を上げたいならヨガ引き締めや姿勢の土台づくりならピラティス、という違いがあります。

難易度と体への負荷を考えた選択をする

「ヨガとピラティスはどちらが難しいのか」と思うかもしれませんが、すぐに答えを出すことはできません。

しかし一般的には、ヨガは動きがゆっくりで休憩も取りやすく、運動の習慣がない人でも親しみやすいです。

ただし、柔軟性が必要なポーズが多いと、体が硬い人はつらく感じることもあります。

ピラティスは、正しいフォームを覚えるまで難しく感じるかもしれませんが、マシンピラティスなら動きを補助してくれるため、初めて取り組む場合でも、狙った部位の筋肉へ効かせやすくなります。

そのため、初心者が選ぶ基準としては、体の硬さを解消しながら心も癒やしたいならヨガ柔軟性に自信がないけど体を動かしたいならピラティスを始めるのがおすすめです。

最後にここまでの違いを一覧表で整理しましょう。

比較項目 ヨガ ピラティス
主な目的 心身の安定・リラックス 姿勢改善・インナーマッスル強化
呼吸法 腹式呼吸 胸式呼吸
動きの特徴 静止してポーズを保つ 正確な動作を繰り返す

【目的別】あなたに合うのはどっち?後悔しない選び方

ヨガとピラティスのどちらが自分に合うのか分からない場合、一番解決したい悩みで決めるのもおすすめです。

リラックスが最優先なのか、姿勢や体型を変えたいのか、痛みや不調のケアが目的なのかなどです。

ここでは目的別で決める選び方のコツや注意点を解説します。

リラックスと精神的な安定を重視したい人はヨガ

次のような人にはヨガがおすすめです。

  • 日々の仕事や家事で忙しくてストレスが多い
  • 眠りが浅い
  • 常に頭の中が忙しい

これまでも解説してきたように、呼吸に意識を集中し、体の緊張をほぐす時間を作ることで、自律神経のバランスが整いやすくなります。

特に、リラックスヨガ・陰ヨガ・ヨガニドラなどは、精神的な疲労を回復させる習慣として取り入れやすいでしょう。

体幹の強化や姿勢の改善を重視したい人はピラティス

以下のような悩みや目標があるなら、ピラティスがおすすめです。

  • 体を引き締めたい
  • ぽっこりお腹を解消したい
  • 猫背を直してモデルのような姿勢になりたい

ピラティスはインナーマッスルを集中的に鍛えるため、短期間でもウエストラインの引き締まりや、立ち姿の変化を実感しやすくなります。

また筋肉をムキムキにするのではなく、内側から支える力を養うことで、しなやかで細く引き締まった体型を目指すことができので、日常動作の消費効率も上がり、ダイエットの土台作りとしても有効です。

腰痛や肩こりなど体の不調で決める

筋肉の緊張やストレスが不調の原因なら、ヨガによる全身ストレッチやリラックスがおすすめです。

ヨガは筋肉をゆるめて血流を促し、緊張型の不調を軽くするのに役立つからです。

一方で、腰痛や肩こりの原因が、筋力の低下や骨格の歪みの場合は、ピラティスが効果的です。

背骨を一つずつ動かすような動作を通じて、固まった部分をほぐし、弱っている部分を補強できるからです。

また、ピラティスはリハビリ由来の背景があり、体幹の安定や動作のクセを改善することで、腰への負担を減らすアプローチができます。

ヨガとピラティスのメリットとデメリット

ヨガとピラティスのメリットとデメリットをまとめました。

項目 ヨガ ピラティス
メリット リラックスできる
柔軟性が向上する
自宅で手軽に始められる
姿勢矯正の効果が早い
正しい体の使い方が身につく
デメリット 習得に時間がかかる
柔軟性が必要なポーズがある
正確なフォームが必須
指導者の同行が望ましい
マシン使用時は費用が高め

最終的に大事なのは、続けられるかどうかなので、目的・予算・通いやすさなど、トータルで考えることが、後悔しない選択につながります。

効果を最大限実感する方法と取り組む順番

ここまででヨガとピラティスの違いや特徴について解説してきましたが、実はどちらか一方だけを選ぶ必要はありません。

ヨガとピラティスを組み合わせることで、それぞれの良さが引き立ち、より高い効果を得ることができます。

ここでは、併用の相乗効果と、無理なく続けるための頻度・順番の考え方を紹介します。

併用することで得られる相乗効果と日常への取り入れ方

ヨガで呼吸と柔軟性を高め、ピラティスで体幹を鍛えると相乗効果があります。

例えば、ヨガだけでは不足しがちな筋力をピラティスで補いピラティスだけでは固まりやすい筋肉をヨガで伸ばすといった具合です。

また、週に一度はスタジオでピラティスを学び、朝の習慣として5〜10分の簡単なヨガを取り入れるといった形であれば、無理なく併用することができるでしょう。

ボディメイクを加速させる併用アプローチとスケジュール

理想の体型に早く近づきたい場合は、ピラティスで土台となる骨格と筋肉を整えてから、ヨガのポーズで全身をしなやかに整えるアプローチが有効です。

ピラティスで体幹と姿勢を整えると、同じ体重でも見た目が引き締まって見えやすく、下腹や背中のラインに変化が出やすいからです。

また、ピラティスで正しい体の使い方が分かると、ヨガのポーズをとる際にもバランスが安定し、ポーズをより深められるようになります。

加えて、ヨガでむくみや緊張をゆるめて呼吸を深めることで、過食やストレス食いの抑制につながることもあります。

併用する際のスケジュールの理想は、ピラティスで整える日とヨガで回復する日を分けて、疲労を溜めずに続けることです。

一例として以下のようなスケジュールで、併用できます。

  • ボディライン重視:ピラティスの比率を高めるため、週2でピラティス+週1でヨガ
  • ストレス由来の不調が強い:ヨガの比率を高めるため、週2でヨガ+週1でピラティス

同じ日に両方やる場合は、ピラティス→ヨガの順が無難ですが、疲労度に合わせて調整しても良いでしょう。

始める前に確認したいQ&A

ヨガもピラティスも比較的安全性が高いですが、体の状態に合わない動きをすると痛みや違和感につながることがあります。

また、効果を実感するには数週間から数か月必要なため、毎回の積み重ねで体が変わっていくことも覚えてきましょう。

ここでは、ヨガやピラティスを始める前に知っておきたい、安全性や継続のコツをQ&A形式でまとめます。

個人の健康状態と事前に確認すべき禁忌事項はありますか?

はい。どちらも妊娠中、重度の腰痛や頸部痛、しびれ、手術直後、高血圧などがある場合は注意が必要です。

例えば、腰椎椎間板ヘルニアなどの疾患がある場合、ヨガの深い前屈やピラティスの特定の丸まる動作が負担になることがあります。

また、高血圧の方は逆転のポーズ(頭を下にするポーズ)を控えてください。

もし不安がある場合は、必ず医師の診断を仰ぎ、レッスンの前にインストラクターへ自分の体の状態を正直に伝えることが大切です。

安全に続けるコツは「痛みは我慢しない、違和感が出たら中止、インストラクターに事前申告する」の3つです。

効果を実感するまでの目安となる期間と継続のポイントはありますか?

ピラティスの創始者は「10回で気分が良くなり、20回で見た目が変わり、30回で体のすべてが変わる」という言葉を残しています。

もちろん、効果を感じるのは個人差がありますが、早い人は2〜4週間で姿勢が正しくなる・呼吸が深くなる・肩こりが軽いなどの体感が出始め、体の引き締まりやラインの変化は、8〜12週間ほど継続してから実感する人が多い傾向です。

継続するにはモチベーションを維持する必要がありますが、疲れにくさ・睡眠・姿勢写真・ウエスト周りなど、体の変化を意識し、体重だけで判断しないことです。

また、週3を目指して挫折するより、週1を確実に続けるほうが結果につながります。

そのためには、レッスンに通う曜日を固定する・予約制で習慣化する・短いオンラインを併用するなどの工夫も効果的です。

怪我を防ぐためのウォーミングアップとクールダウンの方法は?

怪我を防ぐには、いきなり深いストレッチや高負荷の動きに入らないことです。

ウォーミングアップでは、呼吸を整えながら背骨・股関節・肩甲骨まわりを小さく動かし、可動域と体温を上げていきます。

ヨガは呼吸のリズムを作ってからポーズに入ると無理が出にくく、ピラティスは肋骨と骨盤の位置を整えてから動くと腰への負担が減ります。

クールダウンは、使った筋肉をゆるめて呼吸を落ち着かせ、翌日の疲労を残しにくくする時間なので、最後に1〜3分だけでも仰向けで呼吸を整えると、回復の質が変わります。

オンラインとスタジオはどちらがいいの?

昨今はスタジオに通うだけでなく、YouTubeやオンラインレッスンを活用して、自宅で安価に始めることもできます。

費用を抑えたい場合はオンラインが良いですが、初心者のうちは自分のフォームが正しいか判断しにくいため、最初の数回だけでも対面レッスンで、プロの指導を受けることをおすすめします。

スタジオを選ぶ際は、自宅や職場からの通いやすさ、レンタルマットの有無やシャワー設備の充実度など、通いたいと思える場所かを重視すると良いでしょう。

まとめ:ライフスタイルに合わせて最適なものを選びましょう

この記事では、ヨガとピラティスの違いやメリット・デメリット、効果が出てくるタイミングなど、ヨガやピラティスの基本となることを解説しました。内容を振り返ると

  • ヨガとピラティスの違い:ヨガは心の安定を目指し、ピラティスは身体機能の向上を目指すもの。
  • 呼吸法とアプローチの違い:ヨガは腹式呼吸で副交感神経を優位にし、静止ポーズで柔軟性を高める。ピラティスは胸式呼吸で交感神経を活性化させ、流動的な動きの中で体幹を鍛える。
  • 目的別の選び方:ストレス解消やメンタルケアを優先するならヨガ、ダイエットや姿勢矯正といった外見の変化を重視するならピラティスを選ぶ。
  • 相乗効果を生む併用方法:ピラティスで体幹を安定させた後にヨガで全身を伸ばすと、怪我のリスクを抑えつつボディメイクを加速できる。
  • 安全性と継続のためにできること:持病や妊娠の有無など健康状態を事前に確認し、無理のない範囲で始めることが大切。効果を実感する目安は3か月。

ということでした。

ヨガとピラティスのどちらを選んだとしても、自分の体と向き合う時間を取ることで健康的になりますが、モチベーションを維持することも大切です。

その方法の一つが、お気に入りのマットやウェアを揃えることです。

オーエイチラボでは、初心者の方でも扱いやすく、プロも愛用する高品質なヨガマットや補助道具など、日常生活に溶け込むようなアイテムを取り揃えています。

また小ロットから大量生産までOEMの受注も行っているため、家族や友人で始めたい方や新たにヨガ・ピラティスの教室を開きたい方まで、幅広い方のご注文にも対応しています。

お気に入りの道具を手に取って、理想の体と心を手に入れる第一歩を今すぐスタートさせましょう。

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岡村真奈美
岡村真奈美
監修

全米ヨガアライアンス RYT200 / FTPマットピラティスインストラクター
FRPファンクショナルローラーピラティス / ブリスベイビーマタニティーヨガインストラクター

「年齢を理由に諦めない、いつまでも自分の脚で歩ける体づくり」

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