ヨガ・ピラティス・筋トレなど!フィットネスに必要なマットの値段の違い
ヨガマットの値段がピンキリすぎる……
と思ったことありませんか。
安いものでは100円ショップでも買えたり、高いものは10,000円を超えるものもあります。

なぜ、こんなにも値段が違うのだと思いますか?
大きく分けると、5つの要素が組み合わさって値段が変化します。
素材の質
大きさと厚み
デザイン
ロット数
工場の場所
それでは、一つずつ解説してみましょう。
素材の質によって価格が変わる
素材の種類ではなく、質によって値段が大きく変わります。
一般的にPVCやNBRが安く、TPEやその他特殊素材は高くなる傾向はありますが、実は種類よりも質で変化することもあるのです。
安いといわれるPVCでも、高密度の質が良いものは値段も上がり、高いといわれるTPEでも安ければ2000円以下で発注可能な場合も。
もちろん値段が安くても高品質のマットもありますが、そういう掘り出し物を見つけるには、レビューを確認したり、店舗に行ってさまざまなマットを見比べたりと時間と労力がかかりますね。また、教室用にたくさん発注するとなると、失敗したときの損失が大きくなってしまいますから、はじめから価格の高いものを選んだほうが結果的にコスパが良くなることもあります。
密度
マットを持ったとき、重いほど密度が高く、軽いほど密度が低いといえます。また、マットを横から見た時に気泡のような穴があり、小さければ高密度のマットです。気泡が大きくなると、それだけ密度が低くなり、値段も安価になる傾向があります。
特殊な素材
そうはいっても素材の種類によって価格が変化する場合もあります。たとえば畳のようなヨガマットで使われている「い草」。また特殊加工した「綿」、自然素材の「天然ゴム」「コルク」は高価になりやすいですが、オリジナリティに富んだマットになりやすく人気の素材です。
https://www.yogagoods.net/category-item/c01-%E3%83%A8%E3%82%AC%E3%83%9E%E3%83%83%E3%83%88
大きさと厚みによって価格が変わる
マットが大きれば大きいほど、また厚みが分厚くなるほど使用する原材料が増えるため、価格は上がりやすくなります。
ヨガマットといえば、約183×61cmという大きさを利用している方が多いですが、これは世界共通の大きさになっているからです。また、日本人男性が横になってもはみ出ない大きさなので多用されています。国やブランドによっては、173×61、188×66、180×66のような大きさも。体格が小さい方なら小さめのマットでもいいですが、店舗で販売するときは一般的な大きさのほうが汎用性が高く需要があるため、選ばれる方が多いようです。

デザインによって値段が変わる
ロゴや模様などのデザインをつけるかどうかでも値段が変化します。メーカーがデザイナーを抱えている場合もありますが、外部のデザイナー、またはイラストレーターにデザインを発注するケースも。無地のように見えるマットも、グリップ力を強めるための凹凸の形や、マットの形そのものにもデザイナーが関わっておりデザイン費が発生しています。
ロット数によって価格が変わる
これからヨガ教室を開業する方にとって、悩ましい問題になる項目となるでしょう。
それは「ロット数」
1回の注文に対しての生産数をロット数といいます。
ロット数が多いほど、単価は低くなり、ロット数が少ないほど単価が高くなります。
【例】
100ロットの場合 マット1枚の値段が約2,500~5,000円。
1,000ロットの場合 マット1枚の値段が約1,500~3,000円。
「じゃあ、100ロットだとお得!」と思いましたか?
たしかに、ロット数が多いと単価は安くなりますが、発注するときの支払い金額は大きくなります。
【例】
100ロット×5,000円=500,000円
1,000ロット×3,000円=3,000,000円
つまり、1,000ロット発注すると3,000,000円の支払いになります。
もし、個人ブランドを作り店頭で販売するとき、単価によって販売価格も変わってきますね。
また、在庫の置き場があればたくさん発注できますが、なければ在庫が置ける範囲のロット数にしたほうがいいでしょう。様々な要因から、発注するロット数を考えなければなりません。
生産工場の場所によって変わる
マットの生産工場がどの国にあるのかでも、価格は変化します。
日本で販売されているマットの多くは中国、台湾で生産されていますが、海外の工場の場合、為替相場と比例してマットの価格も変動しがちです。そのため、以前と同じ仕様なのに、支払額が変わってくることもあります。
また、国産では畳マットが主流になっており、通常のマットを生産している工場はほぼありません。

有名ブランドほど価格が高いのは?
ハガーマガーやマンドゥカのようなヨガ専門ブランドから、ナイキ、アディダスなどスポーツブランドからもヨガマットは販売されています。
有名ブランドを購入する消費者の気持ちは、「好きだから」というのもありますが、「高いけど、このブランドなら安心」という理由が多いでしょう。その「安心」には、商品の安全性や品質だけではなく、社会的な安心も含まれます。
有名ブランドほど社会的に影響があり、その分責任を担うため、SDGs「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」を強く意識しているブランドが多いです。たとえば、フェアトレードによる原材料の調達では、どうしても原材料費が上がってしまうため、商品価格にも影響が出てきます。
マンドゥカでは、耐久性を上げ、長く使えるヨガマットを開発することで、大量消費やゴミを減らすというコンセプトを掲げており、開発費やデザイン費などにも費用がかかっているようです。
そのようなブランドのコンセプトも含めて「安心」を買っているといえます。
価格は5つの要素の組み合わせで変化する
ピンキリなヨガマットの値段の謎に迫ってみました。
自分のためだけに使うマットなら、素材と値段を重要視しますが、教室を開くためには大量に発注しなければなりませんから、自分の教室に合ったヨガマットを考えなければいけません。
教室の広さから、マットを広げられる大きさと数。買い替える回数を減らすなら耐久性が高いもの。販売するのかしないのか。
予算との兼ね合いもあり、考えることがたくさんあって大変ですね。
もし、お悩みでしたら、お気軽にご相談くださいませ。
当社では 小ロット12枚程度でもロゴ入れができるサービスもございます。
出来る限りのご提案をいたします
参考資料